【TOPIK Speaking マラギ】試験結果の見方と採点基準

先日、韓国語能力試験のSpeaking(マラギ/말하기)のプレテストを受けてみました。その結果がでましたので、恥ずかしながら公開します。

ソウル在住11年で、翻訳が主な会社生活や簡単な通訳もしており、日常生活には何の問題もないのですが、それでも試験となるとこの程度ということを参考にしていただければと思います。

プレテスト(시범시험)の結果

対策をしていないとこうなりますよ、という結果でした(苦笑)

とはいえ、直前に対策をしたからといって数十点以上の得点アップが見込めるものでもないので、戦略を考えないといけないなと思います。

130点は5級のギリギリの点数です。これではかなりヤバイなと思ったので、韓国人の韓国語の先生と少しお話をして対策を考えることにしました。

作文の点数が反映

まだプレテスト段階のため、評価する側も甘かったり厳しかったりと、ラインが定まっていないところもあるかもしれません。対策もそれなりに変更するかもしれませんが、一つ言えるとすれば、作文の点数がスピーキングにそのまま反映されるのかなと思います。

 

作文では文法(助詞の使い方や上級文法)に重点が置かれますが、スピーキングは発音やイントネーションなどが追加で評価される分、作文で使う文法のうち「文語」でしか使わないものは、スピーキングでは使わなくてよいので上級文法の量は少し下がるかなと思います。

 

とはいえ、結局は点数としてみると、作文とスピーキングの点数はそのまま同級になるのではないかなと思っています。個人による得手不得手はありますが。

 

結局5,6級になると、上級文法の使用と表現力(文章の構成)が問われるので、母国語でもきちんとできるかというのが要点です。

求められる実力

5級と6級の違いは上記の通りです。

✅6級

ㆍ 사회적 화제나 추상적 화제에 대해 논리적이고 설득력 있게 말할 수 있다.
ㆍ 오류가 거의 없으매우 다양한 어휘와 문법을 담화 상황에 맞게 사용할 수 있다.
ㆍ 발음과 억양, 속도가 자연스러워 발화 전달력이 우수하다. 

✅5級

ㆍ 사회적 화제나 일부 추상적 화제에 대해 비교적 논리적이고 일관되게 말할 수 있다.
ㆍ 오류가 간혹 나타나나 다양한 어휘와 표현을 담화 상황에 맞게 사용할 수 있다.
ㆍ 발음과 억양, 속도가 대체로 자연스러워 발화 전달력이 양호하다.

 

🏳‍🌈抽象的な話題を論理的に話せるか

→5級は「一部」」「比較的」「一貫して」話せるのと、6級の「説得力のある」話し方は、かなり内容がどうかをついていると思います。

思いついたまま話すのではなく、きちんと「はじめ、中間、おわり」を忠実に答えないといけないようです。

5番と6番の問題がそれにあたります。

今回、同じことを何度も繰り返していたような気がするので、ブレインストーミングの際にメモをしっかり順序だてて書いておく練習が必要です。

 

🏳‍🌈たくさん話そうとして早口になってしまう

ゆっくりでいいのではっきりと、たくさん話したからといって加点されない気がします。

同じことを繰り返すのは減点でしょう←結構繰り返していましたw

(時間が残りすぎて・・)

 

🏳‍🌈語彙と文法が間違えていないか

文法の間違いや、語彙の使い方のエラー(間違い)をさしています。

分かっているけど一度間違えてしまった「失敗」はマイナスにはならないのでしょうが、何度も繰り返して間違えてしまうとそれは語彙や文法が理解できていない「エラー」と認定されます。

日常的にいかに自分に習慣化されたエラーがあるかどうかを認識していなければならず、それを直しておかないといけません。

 

🏳‍🌈発音、イントネーション、スピード

発音に関しては、日頃から直していくしかないのですが、イントネーションやスピードに関しては、ゆっくりすぎず早すぎず、はっきり発音しても自然に、対話を想定しているので、実生活に合わせた話し方が一番いいようです。

Point!

アナウンサーのように話した方がいいのか?

発音をしっかりとするという目的ではアナウンサーの話し方も良いのかと思いましたが、日常でアナウンサーのような話し方をしているのって、かなり不自然ですよね。

速度などはアナウンサーと同じくらいでいいのですが、はっきりとした発音だからといって真似するのは不適切かなというアドバイスをいただきました。

あくまでも日常の「自然な」スピーキングで挑むのがいいようです。

 

🏳‍🌈連結語尾

スピーキングを向上させる一つのポイントとして、連結語尾がありますが、詳しくは後日記事でまとめます。

作文を読みこなす

今からでもできる戦略の一つを上げると、作文の例文を声に出して読みこなしましょう。

ちょうど作文の文字数が600~700で、6番の問題は500字くらいを読めば時間通りにおさまります。

量的にもちょうどいいので、作文の練習をするときは、声に出して読む練習をしてスピーキングの練習にもつなげておきましょう!

百分位って何?

今回気になったのはこの94という数字。

日本ではパーセンタイルというのですが、成績表の説明にもある通り

「例えば75の場合、自分の点数より低い人が75%いるよ」ということで、逆に言うと「自分の点数は上位25%ですよ」ということです。

さらに簡単に言うと、75の場合は、100人中25位ですよ。

 

私は94だったので、上位6%という訳です。

100人中6位、今回受験者は1200人だったので1200人中72番目という訳です。

かなり上級者に入っていないか?と思いました。

200点満点は絶対評価ですが、この百分位は相対評価になるので、ライバルとの比較になり、実は参考にならないかもしれません。

 

ただ、採点側の基準にはなるのかなと思います。

5級でギリギリ130点なのに、上位6%ということは、他の人の点数もたいして良くはない、平均点がかなり低いのかなということがわかります。

ただ、幅広いレベルの人が受けるので、こういう結果になると思いますが、受験者が上級者ばかりなら私は94ではなかっただろうし、初級者ばかりなら100だったでしょう。

今回は韓国だけでの実施だったので、「全くの初級者よりも、ある程度上のレベルの人が受けている」と考えると、採点がかなり厳しいなという印象でした。

 

とはいえ、結果的にはTOPIKは絶対評価なので、200点を基準に自分のレベルを知るのが一番です。

 

まとめ

初めてのスピーキングテストで、私の場合は、「通常の教室でタブレットにイヤホンを接続して質疑応答」するタイプでした。

スピーカーやマイクの声がきちんと反映しているかチェックする時間があるので、少しでも変だなと思ったら担当者に言いましょう。

私は後から気づきましたが、右の音が聞こえていませんでした(苦笑)

他の方の声がかなり聞こえてきますが、集中して答える練習もしないといけないなと思います。

あと1回プレテストが実施された後、本試験は2022年11月に予定されています。さらに対策を考えていこうと思います。